ELSIは、科学をわかりやすく伝えることの重要性を認識し、一般の人々とのエンゲージメントが科学資本の発展に役立つと考えています。科学はオフィスや大学の講堂のドアの向こうに隠されたものではなく、オープンで理解しやすく、一般の人々にとってアクセス可能でなければなりません。ELSIがサイエンスコミュニケーションスキルを提供する取り組みは、2018年に開始されました。科学は、理解しやすく、アクセス可能な言語で、すべての人に伝えられる必要があります。

 

ELSIでは、地球生命コースの大学院課程で、サイエンスコミュニケーションに関する正式な教育を実施しています。このコースでは、理系の大学院生に関連する最新のトレンド、ツール、スキルなどを英語で提供しています。参加した学生は、コース中に学んだことの実践プロジェクトを行い、体験をしながら学ぶことができます。

 

ELSIは、サイエンスコミュニケーションのワークショップやシンポジウム、カンファレンスなどを共同で開催しています。ジャパン・サイコム・フォーラム(JSF)は、ELSIが支援している重要な取り組みの一つです。JSFは日本のサイエンスコミュニケーションのコミュニティを結集してネットワークを構築し、専門家による優れた取り組みを共有する場となっています。

 

また、ELSIでは、研究者や大学院生を対象としたサイエンスコミュニケーションのワークショップやシンポジウムを毎年開催し、研究を効果的に伝えるために必要なスキルを提供しています。2022年には「Falling Walls Engage Hub Japan」を立ち上げ、日本における科学エンゲージメント活動を展開し、世界の専門家とのネットワークを構築しています。