目標

1)初期状態:ジャイアント・インパクトによるマグマオーシャン状態からの結晶化とガス分離、および初期地殻と初期大気の成立

2)冥王代の地殻運動:地球内部と表面環境のつながりに関するモデル、およびそのモデルに対する地殻運動の形態と速度の影響
※冥王代:地球誕生から約6億年間(46-40億年前)

3)冥王代の地球深部:現在の地球構造につながる地磁気の熱進化、および地殻の化学的組成の形成・保存の変遷

 

初期地球において生命システムが誕生した過程を理解するためには、地表環境に影響を与えた地質作用の解明が鍵を握ります。ELSIの「地球深部科学」「惑星形成論」「地質学・地球化学」の研究者たちは、現在の地球の内部構造と整合的な、初期地球の形成とその後の冷却、および化学的分化についての次世代モデルを開発しようと努めています。そのために高圧高温実験と数理的シミュレーションを組み合わせ、また地質学や地球化学における様々な観測データを用いています。

topic2a  地殻、マントル、核の初期分化

topic2b  溶融状態からの結晶化

topic2c  今に残る初期地球の痕跡は?

topic2d  今後おこる進化

初期地球はマグマオーシャンの状態から次第に冷却、結晶化し、内部が分化していきました。