久保田啓介大学院生、ポスター賞のメダルと賞状とともに

 

久保田啓介大学院生(生命理工学院 生命理工学系 生命理工学コース 博士後期課程2年)が2026年9月13日から17日に韓国(ソウル)の延世大学で開催されたInternational Congress on Extremophiles(国際極限環境生物学会)第15回大会において、ポスター賞を受賞しました。久保田さんは ELSIのShawn Erin McGlynn准教授の研究室に所属しています。
 
久保田さんは「Isolation and Characterization of Dominant Chemosynthetic Bacteria from Microbial Mats in Sulfide-rich Hot Spring*」というタイトルのポスター発表を行いました。
 
「この度はポスター賞を受賞することができ、誠に光栄に思います。微生物は地球上のあらゆる場所に生息しており、私たち人間では住むことができない温度、pH、酸素濃度条件などの過酷な環境からも見つかります。私たちの研究グループが調査している陸上温泉の温度は85℃にも達し、そのような高温環境にも微生物が生息しています。
 
身近な例としてPCR検査で使われる酵素(耐熱性DNAポリメラーゼ)は、そのような高温環境にいる微生物特有の機能を活用した一例です。また、地球外生命体や生命の起源に関する研究においても、今後、他の惑星や衛星での研究がより進み、もし微生物や生命の痕跡が発見されれば、私たちが予想していなかったような代謝や生活環を持っているかもしれません。その時に地球の生命と比較し何が共通していて、何が異なるのかを調べることができれば、生命が誕生に必要な普遍的なルールの解明に近づけるかもしれません。すぐには難しいかもしれませんが、100年先の未来の科学の進歩や成果を想像するととてもワクワクします。
 
今後、陸上温泉に生息する微生物の研究を通して、少しでも極限環境微生物への理解を深める一助となれば嬉しいと考えています。
 
今回の受賞にあたり、日頃より指導教員や共同研究者、ならびに地球生命研究所の皆様の辛抱強く、丁寧にご指導、サポートに深く感謝しております。今後も研究が前進するように尽力していきます。」と久保田さんは述べています。
 
*本ポスター発表は河合繁特任助教(豊橋技術科学大学)、松浦克美特別研究員(東京科学大学)、Shawn Erin McGlynn准教授との共著です。