[2023年2月22日追記]
ELSI一般講演会2023「はやぶさ2:生命の謎に迫る」の講演動画を公開いたしました。
こちらのページからご覧いただけます。
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2023年1月18日(水)に東京工業大学 地球生命研究所 一般講演会を開催いたします。今年度は「はやぶさ2:生命の謎に迫る」をテーマに、宇宙航空開発機構(JAXA)のエリザベス・タスカ―准教授とELSIの黒川宏之特任准教授が登壇します。講演会は会場開催を予定しており、講演1が英語、講演2が日本語で行われ、同時通訳が入ります。
日時:2023年1月18日(水)19:00-20:50(開場18:30)
講演会のテーマ:「はやぶさ2:生命の謎に迫る」
会場 : 東京工業大学ディジタル多目的ホール(東急大井町線・目黒線 大岡山駅から徒歩3分)
主催:東京工業大学 地球生命研究所(ELSI)
講演者:エリザベス・タスカー(宇宙航空開発機構(JAXA)准教授)
黒川 宏之(ELSI特任准教授)
司会: 藤島 皓介 (ELSI准教授)
言語:日英同時通訳
参加費:無料(事前申込制:先着120名)
参加登録:
https://elsi-public-lecture-20230118.peatix.com
登録締切:2022年1月13日(金)(*定員に達し次第応募受付を締め切ります。)
お問合せ:pr@elsi.jp
講演1
「はやぶさ2」ミッションの意味するものは?生命の起源を求めて
エリザベス・タスカ― (宇宙航空研究開発機構(JAXA)准教授)
要旨:
2014年、日本の種子島宇宙センターから打ち上げられた「はやぶさ2」。本講演では、小惑星リュウグウを探査し、着陸機と2台のローバーを小惑星表面に投入、2回のタッチダウンを経てサンプルを採取し、地球に持ち帰るまでの、「はやぶさ2」の6年間の旅を追う。「はやぶさ2」が持ち帰ったサンプルは、現在世界中で分析され、私たちの存在の起源に関わる秘密を解き明かしつつある。
略歴:
JAXA宇宙科学研究所(ISAS)の研究者・サイエンスコミュニケーター。「はやぶさ2」ミッションや火星衛星探査計画(MMX)の国際広報を担当するほか、ISASのミッションや研究を扱うブログ「Cosmos」を執筆している。著書に、太陽系外惑星に関する一般向け科学書「The Planet Factory」がある。
Tasker准教授のメッセージ:
「はやぶさ2」ミッションとはどのようなミッションだったのでしょうか?小惑星へと旅をし、小さな太古の世界を初めて探索して、私たちの惑星がどのように居住可能になったかを知る手がかりとなる可能性のあるサンプルを採取するため、必要な工学的課題に取り組んだはやぶさ2の挑戦を追ってみましょう。
講演2
生命の星はどのように誕生したのか?
黒川 宏之(ELSI特任准教授)
要旨:
地球はなぜ豊かな水をたたえ、生命を宿す星となったのか?「はやぶさ2」ミッションの成果は、水や生命の材料が地球外からもたらされたことを明らかにした。また、初期太陽系の天体の大移動が地球や生命の起源に大きく関わったことが最近の研究で分かってきた。本講演では、「はやぶさ2」ミッション等がもたらした最新の研究成果が地球と生命の謎にどこまで迫っているかを紹介し、今後の展望を述べる。
略歴:
地球生命研究所 准主任研究者・特任准教授。惑星の形成および大気や海洋の起源と進化を研究している。「はやぶさ2」ミッションでは、着陸地点選定に携わるなど、国内外の太陽系探査計画にも参画。2022年には「はやぶさ2」が探査した小惑星リュウグウのような水や有機物に富む小惑星が、土星より遠方の領域からやってきた事を明らかにした。
黒川特任准教授のメッセージ:
生命の星はどのように誕生したのだろう?「はやぶさ2」ミッションの成果をはじめとする最新の研究により、地球と生命の起源に科学者はどこまで迫っているのでしょうか?私たちの起源を知ることで、きっと新しい世界が見えてくるはずです。
司会
藤島 皓介(ELSI准教授)
藤島准教授のメッセージ:
太陽系内に散らばる星のかけらは私たちに何を語ってくれるのでしょうか?本講演を通じて「はやぶさ2」のサンプル採取成功までの道のりと、そのかけらを通じて紐解く太陽系、地球そして生命起源のお話をどうぞお楽しみください。
講演会チラシ
(Credit for photos:
Elizabeth Tasker: Kayo Yamawaki
Other photos: Nerissa Escanlar / ELSI)