
地球生命研究所(ELSI)は、サイエンスアート展「Echoes of Ryugu: サイエンスアートで探求する宇宙の『タペストリー』」を開催します。この展示は、JAXAの「はやぶさ2」ミッションによって小惑星リュウグウから持ち帰られたサンプルに着想を得ています。数十億年もの間ほぼ変化することなく保存されてきたこれらの微小な粒子は、太陽系初期や生命の起源に関する特別な手がかりをもたらすものです。
2025年度のELSIアーティスト・イン・レジデンス、諏訪葵による多分野融合型インスタレーションを通して、本展は科学的探究と芸術的解釈を結びつけ、従来の人間の認知の枠を超え、人間の知覚と宇宙との深い関係を探ります。高度なスキャン技術と視覚芸術という形で、これまで見ることのできなかった構造を可視化し、知覚・知識・存在の限界について思いをはせるきっかけを提供します。
科学・アート・哲学が交差する「Echoes of Ryugu」展は、没入的な体験を提供し、広大かつ有機的に織りなされた宇宙という「タペストリー」の中で、人類がどのような位置にいるのかを問いかけます。
開催概要
会期: 2026年3月4日(水)~3月18日(水)
開館時間: 10:00–16:30(一般公開)
会場: 東京科学大学博物館 百年記念館 1階東側スぺ―ス(東京科学大学 大岡山キャンパス)
Googleマップ: https://maps.app.goo.gl/CcaD5YJx1TFat8339
入場料: 無料
事前登録: 不要
アーティスト:
諏訪 葵(すわ あおい)
2025年度ELSI アーティスト・イン・レジデンス
諏訪葵は、科学的探究に基づく芸術的プロセスを通じて、可視と不可視、科学と知覚の境界を探求する作品を制作しています。本展は、ELSIにおけるレジデンス活動の集大成となります。
監修:
Thilina Heenatigala博士(地球生命研究所(ELSI)、東京科学大学)
原 正彦博士(JSPSロンドンセンター)
主催:
東京科学大学 地球生命研究所(ELSI)
展示について
はやぶさ2ミッションにより2020年12月に地球に持ち帰られた小惑星リュウグウの貴重なサンプルは、太陽系の形成を理解するための化学的・物理的プロセスに関する前例のない知見をもたらしました。科学者たちは高度な分析装置を用いてこれらのサンプルを研究していますが、本展は芸術的探究を通じて、この科学的発見に新たな視点を加えます。
科学データを視覚的・空間的な体験へと変換することで、「Echoes of Ryugu」は、測定可能な現実と人間の知覚の限界との間に対話を生み出します。そして、私たちが認識できる次元の先にあるものはなにか、そして科学とアートの融合がどのように私たちの存在についての理解を広げるのかを来場者に問いかけます。