
2026年1月23日(金)に東京科学大学 地球生命研究所 一般講演会を開催いたします。今年度は「MMX:火星衛星サンプルリターンミッション」をテーマに、ELSIの玄田英典教授と、JAXA/ISASのエマ・カミニティプロジェクト研究員が登壇します。講演1は日本語、講演2は英語で行われ、同時通訳が入ります。本イベントは会場開催のイベントで、ライブ配信はありません。
日時:2026年1月23日(金)19:00-20:50 (開場18:30)
講演会のテーマ:「MMX:火星衛星サンプルリターンミッション」
会場 : 東京科学大学 大岡山キャンパス 大岡山西9号館 ディジタル多目的ホール (東急大井町線・目黒線 大岡山駅から徒歩3分)
主催:東京科学大学 地球生命研究所(ELSI)
講演者:
玄田 英典 (ELSI教授)
エマ・カミニティ (宇宙航空研究開発機構 (JAXA) 宇宙科学研究所 (ISAS) プロジェクト研究員 )
司会: 藤島 皓介 (ELSI准教授)
言語:日英同時通訳
参加費:無料(事前申込制:先着300名)
参加登録:
https://elsi-public-lecture-20260123.peatix.com
登録締切:2026年1月22日(木)(*定員に達し次第応募受付を終了します。)
お問合せ:pr@elsi.jp
講演 1
なぜ火星衛星を探査するのか?
玄田 英典 (ELSI教授)

要旨:
火星には2つの小さな衛星フォボスとディモスが回っているが、その素性や起源についてはよくわかっていない。JAXAが主導する火星衛星探査計画(MMX)では、「はやぶさ2」のように、フォボスから砂粒を地球に持ち帰ることを計画している。本講演では、そもそもなぜちっぽけな火星衛星を探査するのか、持ち帰ったフォボスの砂粒から太陽系についてどのような壮大な物語が描けるのかについて考えたい。
略歴:
東京科学大学 地球生命研究所(ELSI)教授。2004年、東京大学にて博士号(理学)を取得後、東京工業大学、東京大学を経て、2013年にELSI創設初期メンバーとして着任。コンピューターシミュレーションと宇宙探査ミッションのデータを用いて、地球を含む太陽系天体の特性がどのように形成されたかを研究している。
講演 2
火星の衛星から何がわかるのか?
エマ・カミニティ (宇宙航空研究開発機構 (JAXA) 宇宙科学研究所 (ISAS) プロジェクト研究員 )

要旨:
火星の衛星フォボスとディモスは、火星系の進化に関する重要な証拠を保持している。JAXAのMMXミッションは、両衛星の表面特性を調査し、フォボスからサンプルを地球に持ち帰る。本講演では、フォボスの表面特性・分光特性・地質に関する最近の進展に焦点を当て、これらの研究がMMXの観測データやサンプルと組み合わさることで、衛星の地質史と起源にどのような知見をもたらすかを議論する。
略歴:
グルノーブル・アルプ大学で地球環境科学の学士号を取得後、2021年にパリ天文台で惑星科学・宇宙探査の修士号を取得。2024年にはPSL研究大学にて天文学・天体物理学の博士号を取得。2025年より宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究員として火星衛星探査計画(MMX)に関わる。
司会
藤島 皓介 (ELSI准教授)

講演会チラシ

(Credit for Kosuke Fujishima’s photo: Nerissa Escanlar / ELSI)